生育状況がハッキリ現れる季節です。昨年秋から冬、春の期間の培養管理が生育状態を物語ります。冬の間に寒肥を施肥することで生育状態にはっきり現れている。休眠時期の管理が大事である。
6月の梅雨期は動きが活発でおもとの成長過程はワクワクドキドキの毎日です。おもとの葉芸が魅力を感じる季節です。図、虎班は葉全面に特徴が現われ、根岸の松図、富士の図などの薄葉系、大葉系の図、虎班はハッキリ芸が現れ変化物の醍醐味がある。
班の抜けは日常茶飯事ではっきりと判別できます。当園でも何鉢か図、虎抜けが出ていますが毎年のことですが一度抜けるとただのおもとになります。これからは猛暑を迎えますが無事を願って培養に専念します。夏を無事にすごさせて芋痛みがないように注意します。
おもとは培養経験と研究の繰り返しであるが培養必携で今年も楽しいおもとの作りをやっています。終わりのないおもと作りです。
潅水、消毒と肥料、採光はどうしているか
潅水はやりすぎないように乾き具合見ること。抜水、ふりの水加減は気を付けているが1日の渇きを見てから夕方涼しくなり潅水をしている。高温多湿の季節は多湿にならないように注意する。採光は午前10時頃から60パ-セントの遮光している。消毒は月に1度くらい。 肥料は7月8月与えませんが玉肥は6月の置き肥は置いたままである。灰汁水は10日に一度くらいカリ肥料としてやる、手抜きしない培養を心がけている。
おもとに付くコナカイガラムシ
被害が止まりません。カイガラ虫専用農薬スプラサイド、カルホスは効果ありません。オルトランDXが専用の殺虫剤ですが成虫にならないと効果が見られません。昨年は2月にマシン油で消毒済しているが窒息死でないと全滅できないようです。最近は羅紗葉のミゾの部分に虫の卵、粉が付着して肉眼では見えずに気が付くのが遅くなり被害に遭います。昨年の葉に葉枯が出る病気は粉カイガラ虫が原因しているようです。見えない袴の部分に白い粉が付着しているおもとは芯から立ち枯れます。何本か芯腐れが出ました。立枯れの原因はコナカイガラムシが芋に傷をつけて菌が入り腐れていくようです。傷みは芋から腐りますがコナカイガラは成長点の新芽から傷みます。原因は他にもあるでしょうがこれまでは経験したことがありません。立ち枯れの原因でした。コナカイガラ虫は5月~7月に活動して増殖してきます。虫の卵が浮遊物で飛んで付着している。毎日丁寧に虫の駆除行うことで被害は減りましたが完璧駆除しないと直ぐに付着してくる。高温でのマシン油散布はおもとに薬害が出ます.やわらかい筆で取り除くかマシン油の代りに牛乳を散布して窒息死させる効果があるようです。薬害はありませんでした。
写真参照 最近よく芯から腐れる原因はコナカイガラ虫が考えられる。
白い付着物がコナカイガラ虫です
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